東京アンサンブルとは
- コンセプト
- メンバー
- 衣装
結成の意義

<東京アンサンブル>は、 20名前後の若手トップ・クラスに位置するプロ音楽家(主に日本人)からなる室内管弦楽団です。
活動は室内管弦楽団のレパートリー(例:ハイドンの交響曲、バッハの作品) および室内楽作品(例:四重奏曲、五重奏曲)をはじめとする種々のアンサンブル作品の演奏を中心とし、室内楽作品の演奏には各セクションの首席奏者があたります。つまりさまざまな編成のレパートリーを すべて<東京アンサンブル>のメンバーで演奏することになります。
たくさんの音楽家および音楽愛好家が存在する現在の日本において、室内楽を演奏するアンサンブルや室内管弦楽団はまだまだ数が少ないといえます。
東京カルテットなどいくつかの団体を例外として、国際的に音楽性や実力が認められている室内管弦楽団はあまり存在しません。(東京カルテットも日本ではなくアメリカで結成されています)
<東京アンサンブル>は、日本で結成され世界に認められる数少ない室内アンサンブルになることを、結成の目的としています。
活動の方向性

現在の日本では、才能があるソリスト級の実力を持った若手演奏家が多数活躍しており、著名なオーケストラの首席奏者などを務めています。
<東京アンサンブル>は、こうした音楽家たちに注目し、 国際的な室内管弦楽団のメンバーとして活動できるという可能性を提供します。
またこれまで日本の音楽家は優れた演奏技術を持ちながらも、残念ながら室内楽奏者としての技量を備えていないケースが多々ありました。
<東京アンサンブル>では、主要なメンバーたちが持つ室内楽の経験を軸にしたアドバイスにより、各メンバーが室内楽の技量を磨き日本人が得意とするチームワークの精神を発揮して、世界に通用するアンサンブルの可能性を追及します。
国際的な視野が必要とされる現代においては、新しい世代の音楽家も科学・経済・政治などさまざまな分野と同様に “国際人”であることが要求されます。しかし、海外在住の日本人音楽家が国際的な舞台で活躍することはまだまだ少ないと思われます。
そうした意味においても、<東京アンサンブル>では定期的に海外へ演奏旅行へ出かけ、ツアーにおいては時間的に余裕のあるスケジュールで、現地の音楽家や関係する多くの方々と有意義な交流ができるよう努めていきます。
さらに、もうひとつの重要な意義は現代の才能ある作曲家に対して、新しい室内楽作品を委嘱することです。その作品は、国内外の聴衆へ広く紹介されることになるでしょう。
ユニークな活動

<東京アンサンブル>は、著名な室内管弦楽団(例:ヨーロッパ室内管弦楽団)のように、パートタイム(=あらかじめ決められた時期にだけ集まる形態)の室内管弦楽団として活動します。
ソリスト・室内楽奏者・オーケストラの団員・そして才能豊かな学生から成るこの集団は、1年に2回ほど集合して、演奏会のための合宿をし、リハーサルと本番の演奏会を行います。
最初の2〜3年の間にこうした活動を通じて、アンサンブルとしての基礎作りを行い、その後にヨーロッパやアメリカなど海外へのツアーを年に1度行えるようにしたいと考えています。
テレビの時代・広告の時代・スター主義に翻弄されている現代にあって、<東京アンサンブル>は理想にあふれた若い世代の音楽家によって結成され、聴衆と美しい音楽を共有することを目的に活動していきます。
聴衆との交流

聴衆に幸せを提供する、この<東京アンサンブル>は、 “音楽の喜び”を美しいフレージングや歌で表現するとともに、演奏中の豊かな表情やボディ・ランゲージでも音楽の素晴らしさを伝えることでしょう。
メンバーは演奏会後の懇親パーティなどで可能な限り聴衆の方々と交流の機会を持ち、特にテクノロジーとコンピュータの時代において、生演奏の魅力に惹かれる若い世代の音楽ファンと深く交流したいと考えています。
<東京アンサンブル>は、演奏会で楽しく優雅な雰囲気を演出し、「堅苦しい」と考えられているクラシック音楽シーンに 新たな風を吹き込みたいと思っています。
もちろんそのために、活動の方向性や演奏の質が左右されたり犠牲になったりすることはありません。
Conductor&Violin
服部譲二
1969年東京生まれ。8歳で家族と共にウィーンに移り住む。20歳でイギリスのメニューイン国際ヴァイオリンコンクールで第1位。第3回新日鉄音楽賞‘フレッシュアーティスト賞’を受賞。2002年に第1回マゼール/ヴィラー指揮者コンクールにおいて入賞。これを機に、指揮者として本格的に始動。04年よりウィーン室内管弦楽団の正指揮者に就任。最近ではウィーン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、スロヴァキア・フィル、読売日本交響楽団などを指揮している。04年ウィーン室内歌劇場にてオペラデビュー。05年には新国立劇場の小劇場、06年にはオペラ劇場に登場。07/08年シーズンにはドイツ・エアフルト歌劇場の第1カペルマイスターを務めた。ヨーロッパ、日本を中心に活動の場を広げており、09年5月にはフィルハーモニア管弦楽団ロンドン定期演奏会に客演、6月にはウィーン国立歌劇場にモーツァルト「魔笛」でデビューすることが予定されている。
オフィシャルサイト:http://www.jojihattori.com/
Violin
川田知子
東京藝術大学を首席で卒業。第36回パガニーニ国際コンクール入賞。第5回シュポア国際コンクール優勝。バルセロナ市立管弦楽団、サンクトペテルブルグ交響楽団、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団などの日本公演にソリストとして起用される。平成15年度国際交流基金日本文化紹介派遣事業でトルコ及びエジプトでリサイタルを行う。第33回エクソンモービル音楽賞、洋楽部門奨励賞を受賞。ソリストとして活躍の他、室内楽、ジャパンチェンバーオーケストラなどで活躍中。
オフィシャルサイト:http://tomoko-kawada.com/
クレア・ドルビー
イギリス生まれ。サン・ポール女子校を経てケンブリッジ大学を卒業後、ギルドホール音楽院にてディビッド・タケノに師事。現在、ウィーン室内オーケストラのコンサートマスター、ウィーン交響楽団の団員として活躍中。
清水醍輝
第57回日本音楽コンクール第1位、並びに増沢賞、特別賞受賞。桐朋学園大学を首席で卒業。ウィーン市立音楽院に留学。98年に帰国後、01年まで新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターとして活躍。その他、全国主要オーケストラでゲストコンサートマスターを度々務める。
鈴木加寿美
東京生まれ。桐朋学園大学卒業後、ケルン国立音楽大学ディプロマ課程及びドイツ国家演奏家資格課程を最優秀の称号を得て修了。同大学室内楽科課程にてアルバン・ベルク弦楽四重奏団の下で研鑽を積む傍ら、KlassischePhilharmonie Bonnのコンサートマスター、並びにライン州立管弦楽団(ドイツ/コブレンツ)の第2ヴァイオリン・フォアシュピーラーとして活躍中。第23回ミケランジェロ・アバド国際ヴァイオリンコンクール(ミラノ)第2位、併せてPaolo Borciani賞、第12回アルベルト・クルチ国際ヴァイオリンコンクール(ナポリ)にて1位なしの第3位など多数受賞。
オフィシャルホームページ:http://www.kazumisuzuki.com/
オフィシャブログ: http://plaza.rakuten.co.jp/kazuminet/
双紙正哉
桐朋学園大学在学中より国内主要オーケストラのゲストコンサートマスターをたびたび務め、東京交響楽団のアシスタント・コンサートマスターを経て、アソシエイト・コンサートマスターとなる。04年北九州市民文化奨励賞受賞。05年、ウィーン留学を経て東京都交響楽団首席奏者に就任し現在に至る。ストリング・クァルテット「Arco」、ストリング・アンサンブル・ヴェガ、ジャパン・チェンバーオーケストラなど、ソロ・室内楽分野においても幅広く活躍。
田島高宏
桐朋学園大学にて和波孝禧氏に師事。01年より札幌交響楽団コンサートマスターに就任。退団後ドイツ・フライブルク音楽大学にてライナー・クスマウル氏の薫陶を受ける。第10回日本室内楽コンクール第2位入賞。ソリストとして札響およびハンガリー放送響と共演。室内楽演奏会にも多数出演。現在ドイツ・コブレンツにて州立ラインフィルハーモニーの第二コンサートマスターを務めるかたわら、これからの人生を模索中の30才。
南條由起
東京藝術大学卒、同大学院修了。英国王立音楽院大学院パフォーマンス・ディプロマを首席卒業、最高位賞DipRAM号取得。Sir Colin Davis指揮のもとオーケストラのリーダーを務める。ロンドン交響楽団のストリングスキームに選抜され研鑽を積む。かながわ音楽コンクール総合第1位、他数多く受賞暦をもつ。エルガーの作品演奏を得意とし研究する一方、企画・プロデュースにも自ら関わり、ジャンル・形式などに囚われず幅広く演奏活動を展開、活躍中。
公式サイト:http://www.yukinanjo.com/
萩原淑子
中学卒業と同時にハンガリー政府給費留学生としてハンガリー国立リスト音楽院に留学。
ザルツブルグ室内フィルハーモニー首席奏者として2000年夏まで在籍。現在室内がくを中心にヨーロッパ各地で活躍中。ザルツブルグに在住。
Viola
桑田穣
国立音楽大学を首席で卒業。矢田部賞を受賞。読売新人演奏会に出演。その後ウィーン市立音楽院に留学。またN.ミルスタイン氏のマスタークラスを修了。新日本フィル、新ヴィヴァルディ合奏団等を経て、現在はソロや室内楽の他、国内の主要オーケストラからコンサートマスターや首席奏者として招かれている。桜美林大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。
佐々木亮
東京芸術大学在学中、現音室内楽コンクール第1位、「朝日現音賞」受賞。東京国際室内楽コンクール(民音)第2位、「ルフトハンザ賞」受賞。また、安宅賞受賞、芸大オーケストラと共演。卒業後、ジュリアード音楽院に入学。アスペン音楽祭、マルボロ音楽祭に参加。同音楽院卒業後、ソロ、室内楽奏者として全米各地にて活動。これまでに内田光子、ヒラリーハーン、ナージャサレルノソネンバーグ、リンハレル等と共演し、好評を博す。EMI/Angelよりチャイコフスキー弦楽六重奏、ブラームス弦楽6重奏をリリース。04年NHK交響楽団入団、08年より首席奏者に就任。また東京芸術大学にて後進の指導にもあたっている。
鈴木康浩
2001年よりドイツのカラヤンアカデミーで研鑽をつみ、その後ベルリンフィルの契約団員となる。2003年には、クラズィッシェフィルハーモニー・ボンのソリストとして、ドイツ各地で演奏し好評を博す。2004年秋に帰国し、オーケストラとの共演、JTアンサンブルシリーズ、サイトウキネンフェスティバル、宮崎国際音楽祭などなど、多方面にて活動中。現在、読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。
Cello
古川展生
桐朋学園大学卒業後、ハンガリーのリスト音楽院に留学。1998年帰国とともに東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在に至る。ソリストとしても国内外多数のオーケストラと共演。ソロ活動においては、リサイタルや室内楽の活動を精力的に展開。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行うなど、クラシックのみならず、ジャズ、タンゴ、ポップスなど幅広いフィールで目覚しい活動を続けている。
オフィシャルホームページ:http://furukawanobuo.com
ヘーデンボルク 直樹
ザルツブルク生まれ。幼少より音楽性を認められ、12歳でザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団とソリストデビュー。13歳よりハインリヒ・シフ氏に師事する。プラハ交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団などと共演の他、市民の手で作られたコンサート、0歳児からの子どもコンサートにも出演。2006年より神戸国際芸術祭の芸術監督を務める。
公式サイト:http://www.hedenborg.com/
山本裕康
桐朋学園大学を首席で卒業後、研究科及び室内楽研究科在学中、イタリア(キジアーナ音楽院)に渡る。第56回日本音楽コンクール第1位、第1回日本室内楽コンクール優勝他、数々受賞歴を持つ。帰国後、東京都交響楽団の首席チェロ奏者を経て1997年より神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任、現在に至る。今春には全国12箇所においてバッハの無伴奏チェロ組曲全曲ツアーを展開するなど、ソロ・室内楽の分野でも幅広く活躍中。
オフィシャルホームページ:http://www.musiciansparty.jp/wp/yamamoto/
オフィシャルブログ:http://d.hatena.ne.jp/mp-yamamotohiroyasu/
Contrabass
池松宏
1964年ブラジル生まれ。19歳よりコントラバスを始め、桐朋学園大学卒業後、カナダのヴィクトリア音楽祭にてゲーリー・カー氏に師事。89年NHK交響楽団に入団後、94年~06年同団首席奏者を経て、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。紀尾井シンフォニエッタ東京、サイトウ・キネン・オーケストラに出演するなど、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。92年指揮者を置かない弦楽合奏団「ストリング・アンサンブル“ヴェガ”」を創立し、主宰としてカザルスホール及び紀尾井ホールなどで毎年1回の定期公演を開催。これまでに4枚のソロ・アルバムをリリース。
ファンサイト:http://ikematsu-hiroshi.jp/
吉田 秀
東京芸術大学卒業。同大学管弦楽研究部首席奏者を経て91年NHK交響楽団に入団。現在首席奏者を務める。室内楽の分野ではオーギュスタン・デュメイ、ピンカス・ズッカーマン、ライナー・キュッヒル、マリア・ジョアン・ピリス、ウ゛ォルフガング・サウ゛ァリッシュ、カルミナ弦楽四重奏団、ベルリンフィルピアノ四重奏団、ターリッヒ弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団他多数共演。またオイロスアンサンブル、アール・レスピラン、東京シンフォニエッタ、いずみシンフォニエッタなどのメンバーとしても活動。霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭などにも参加。京都市立芸術大学、東京音楽大学、国立音楽大学で後進の指導にあたる。
Horns Section
古部賢一(Oboe)
東京芸術大学在学中に新日本フィル首席奏者に就任。柔らかく甘い音色と響き、バロックから現代音楽に至る幅広い様式に対応する柔軟性と優れた音楽性が高い評価を受け、ソリストとして国内外の数多くのオーケストラと共演し、室内楽でも活躍している。2000年に第10回出光音楽賞をオーボエ奏者として初めて受賞するなど、今や日本を代表する音楽家の一人に成長を遂げている。東京音楽大学、昭和音楽大学非常勤講師、兵庫芸術文化センター管弦楽団アソシエイト・プレーヤー。 Photo:Koichi KITAYAMA
